「本音がわからない」「遠回しにえぐってくる」
京都周辺地域に住んだ経験がある10人(大阪府在住5人、兵庫県在住5人)にも同じ質問を投げ掛けた。結果は同じく、全員が「言われたことがない」。中には記者の質問に対し「ぶぶ漬けってなんですか?」と首を傾げる人も数人いた。
大阪在住の30代男性は「もし『ぶぶ漬けでも』と実際に言われたら、どう受け止めるべきか迷いそう」と困惑した様子を見せた。日頃、仕事で京都の人と接していると本音がわからず、言葉通りに受け取っていいのか悩む場面があるそうだ。東京在住で、以前兵庫に30年弱住んでいた女性は京都の大学に通っていた妹や、京都住まいの知人の言動を思い返し、
「『ぶぶ漬け~』は言われたことがないが、会話をしていて遠回しにえぐってくるなと思うことはある(笑) 言いたいことがあるならはっきり言ってほしいけど、それが京都人の美学なのかなとも感じる」
と評していた。