「ぶぶ漬けでも」言われたことありますか 京都で聞きまくったら全員同じ答えに

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   京都人に「ぶぶ漬け(編注:お茶漬けのこと)でも」とすすめられたら、それは「早くお帰りください」という意味だ――。ツイッターをはじめ、ネットで取り沙汰されているこの「都市伝説」めいた逸話は、本当なのか。

   2019年8月30日にJ-CASTトレンドが配信した記事で「京都人から『褒め言葉』風の悪口、または注意を受けたことがあるか」投票を募ったところ、約1400票が集まった。そのうち300人が「『ぶぶ漬け』の嫌味を言われたことがある」と回答している。そこで今度は実際に京都で、「ぶぶ漬けでも」発言の真偽について地元の人に取材した。

  • 京都人の「ぶぶ漬けでも」発言、本当にあるのか
    京都人の「ぶぶ漬けでも」発言、本当にあるのか
  • 京都人の「ぶぶ漬けでも」発言、本当にあるのか

「帰ってください」に近いニュアンスで...

   「『ぶぶ漬けでも~』と言われたことがあるか」。20歳~50歳の「京都人」男女10人に直撃すると、結果はなんと全員が「ない」だった。

   在住歴15年の30代男性は「都市伝説でしょう」ときっぱり。「『ぶぶ漬けでも~』ではなく、違う表現で『早く帰ってほしい』と伝える人はいるかもしれませんが」と苦笑混じりに教えてくれた。自宅や会社に営業や販売員が来た際「帰ってください」に近いニュアンスで「考えとくわ」と切り返すことがあるそうだ。

   在住歴27年、京都で生まれ育ったという20代女性は「ぶぶ漬けでも」の嫌みがあることを「ネットで最近知った」と明かした。「ぶぶ漬け」が「お茶漬け」のことだというのも、その時に初めて知ったそうだ。

   京都に40年近く住んでいる男性は、

「学生から60代くらいまでさまざまな年代の知り合いがいるが、言ったことも言われたこともない。京都人の中でも、70代以上の高齢者が使う言い回しではないか」

と推測していた。記者が前述の投票結果を挙げ、約300人が「嫌味を言われたことがある」ようだと伝えると、男性は「そういう都市伝説的な言い回しがあるとわかっている内輪で、ネタや冗談みたいな感覚で言うことがあるのかも」と私見を述べた。

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