市販されている卵には「賞味期限」が記載されている。これは「生でおいしく食べられる」期限を指し、日数によっては少し過ぎていても適切に保存・調理すれば安全に食べられる。
この点を含め、卵を研究する「イセたまご研究所」の管理栄養士・山下真由子さんが、2019年8月22日付のイセ食品のニュースレターで卵の保管方法や調理方法について紹介している。
卵はいつまでに食べればいいの?
山下さんによると、卵の賞味期限が示すのは「生で食べられる期限」だ。
そのため、期限を過ぎていても、購入後10度以下の冷蔵庫で保管されていれば、11月~3月ごろの寒い時期は10日前後、4月~10月ごろの暖かい時期は一週間程度なら加熱さえすれば安全に食べられるという。中心までしっかり火が通る程度が目安で、ゆで卵であれば固ゆで、目玉焼きであれば卵黄がかたまるまで加熱すると良い。
ただ、殻にヒビが入ったものはそこから食中毒を引き起こす雑菌が侵入する可能性があるため、賞味期限に関わらず、早めに加熱調理して食べ切った方が良いそうだ。
また、ゆで卵にすると細菌の侵入を防ぐ卵膜の機能が熱で破壊されるため、すぐに食べない場合は冷蔵保存の上、遅くとも翌日までには食べ切るよう勧めた。