小さな子を持つ母親たちにとって自分の両親、つまり子どもの祖父母は子育ての強い味方だ。
ベネッセコーポレーション(岡山市)は、同社が発刊する妊娠・出産情報誌「たまごクラブ」、育児情報誌「ひよこクラブ」の読者に「理想のばあば・じいじ」についてのアンケート調査を実施し、2019年9月3日のニュースレターで結果を発表した。それぞれ1位は料理愛好家の平野レミさん、コメディアンの関根勤さんが選ばれた。
「理想のじいじ」関根勤さんは孫娘を溺愛
近年活躍する著名人(女性34人、男性38人)の中からそれぞれ1人を選ぶインターネット調査で、有効回答は妊娠中~1歳11か月以下の乳幼児がいる母親516人から得た。
平野さんが「理想のばあば」に選ばれた理由は、「明るくて楽しい。安心して子供を預けられる」「陽気で楽しい」「お料理教えてもらえそう」など。関根さんは、テレビ等で孫娘を溺愛している様子を見せているためか、「孫と遊ぶのを楽しんでくれそう」と票が集まった。
発表資料の中で「たまごクラブ」編集長の小山田明代さんは結果について、親近感があり、悩みを打ち明けやすそうな元気で明るい人、一緒に育児を楽しめそうな人が多くランクインしているとコメント。託児や送迎で頼れるだけでなく、辛い局面でも明るく接してくれる「ばあば」「じいじ」が求められているのではないか、と分析した。
子育て世代に「力を合わせてみんなで頑張れ~!」
ニュースレター上で平野さんは、ランキング首位を「なんだか身に余る」と感想を述べている。初めての子育ての時には、「1日1回は太陽の光を浴びさせる」と書かれた育児書を読んで、「日が沈む前に急いで洋服を脱がせて夕日を浴びさせてた」という平野さん。「子育ては大変だと思うけど、家庭は一つの単位なんだから、(中略)力を合わせてみんなで頑張れ~!」と読者を激励した。
孫が近くに住んでいるという関根さんは、幼稚園の送り迎えや風呂などを、父親・母親・祖父・祖母で協力し、その時体力と時間がある人が行うようにしている。また、遊びに行くときはできるだけ皆で出かけ、映画や舞台を見た後はそれを話題に盛り上がる、といったようにチームで子育てを楽しんでいる。妊娠中・育児中の人に向けて、大変なこともあるが、子育てを楽しんで頑張ってほしい、とエールを送った。