モータースポーツの製品開発を行うRDS(本社:東京)は2019年8月27日、デジタル演出を手掛けるワントゥーテン(本社:京都)との共同で、車いすマラソン・レースをVR(仮想現実)で体験できるゲーム「CYBER WHEEL X」(サイバーウィル エックス)を開発したと発表した。
ワントゥーテンが2017年に開発した「CYBER WHEEL」の後継作で、エンターテインメント性とテクノロジー面で進化を遂げた。
「パラスポーツを身近にしたい」
「CYBER WHEEL X」では新たに2100年の東京の街をイメージしたコースを設け、通信対戦やデータ対戦も可能になった。また、「ハンドリム(駆動輪の外側の持ち手)」ウエイトの技術により、上り坂では負荷がかかり、下り坂では加速することで、実際の車いすレースに近い体感を得られようになった。
「トレーニングモード」は、世界記録やトップレーサーとのデータ対戦、ハンドリムの回転数の確認や負荷調整が可能で、実際の車いすアスリートがトレーニングとして利用できる。
RDSは発表の中で、「スポーツを通じて技術開発が進み、日常に落とし込まれていくことこそが、ボーダレスな社会の実現につながっていくと考えている」同社が、ワントゥーテンと共に「CYBER WHEEL X」を開発したことを説明。「純粋に"面白そう""やってみたい" そんなエンターテインメント体験を通して、パラスポーツを身近にしたい」としている。