2020年の東京オリンピック・パラリンピックで、国内の自治体が大会参加国・地域との文化交流を行なう「ホストタウン」制度。
大会期間中は全国のホストタウンの魅力や交流の様子を発信する「2020ホストタウン・ハウス」が東京・江東区の武蔵野大学有明キャンパスに設けられる。その「ショールーム」となるイベントが2019年8月27日、東京・港区の結婚式場「八芳園」で行なわれた。
鈴木五輪相「東京だけの大会になってはいけない」
イベントでは、全国の自治体が1年後の「ホストタウン・ハウス」を想定したPRブースを出展。例えば群馬県高崎市は「だるま」の絵付け体験、静岡県静岡市は「お茶」の試飲体験を行うことで、名物・名産を来場者にアピールした。ドイツのホストタウン、山梨市のブースでは、名産のワインを「ドイツ産」のものと比較展示することで、お互いが持つ魅力を発信していた。
また、東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)の自治体が、震災からの復旧・復興に支援の手を差し伸べた海外諸国・地域との交流を行なう「復興ありがとうホストタウン」のブースでは、福島県産食材で作られたサンドイッチと弁当が紹介された。
イベントを視察した鈴木俊一東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当相は、
「東京大会が『東京』だけの大会になってはいけない。『オールジャパン』の大会にするためには、全国のホストタウンの住民が『オリンピックに参加している』という気持ちを持ってもらうことが一つの形になる」
と語った。