押して撃退「痴漢対策スタンプ」開発 真の目的は迷惑行為への抑止力

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   シヤチハタ(愛知県名古屋)が「迷惑行為防止スタンプ」のテスト販売を2019年8月27日に開始した。

   同社はJ-CASTトレンドの取材に対し、「迷惑行為防止スタンプ」を身に着けることで、迷惑行為への抑止力となることが最大の目的だと話す。

  • 黄色いボディーの「迷惑行為防止スタンプ」
    黄色いボディーの「迷惑行為防止スタンプ」
  • ブラックライトを当てると発色
    ブラックライトを当てると発色
  • 黄色いボディーの「迷惑行為防止スタンプ」
  • ブラックライトを当てると発色

世の中全体が変わるきっかけに

   5月14日、痴漢の被害を受けたことを養護教諭に相談したところ、犯人を安全ピンで刺すようにアドバイスされた、という内容の漫画がツイッター上で話題になった。これに対し、針の代わりにスタンプを押すのはどうかと提案するユーザーが現れ、22日にはシヤチハタの公式ツイッターアカウントが

「今現在Twitterで話題になっている社会問題の件ですが、早期に対応ができるようにします。ジョークではなく、本気です。」

と投稿し、注目を集めていた。

   「迷惑行為防止スタンプ」は、ストラップやカラビナ、リールコードがセットになっていて鞄に付けられる。捺印の際に印面先端のシャッターが自動的に開く「キャップレス9」がベースで、ボディーは鮮やかな黄色になっている。

   同社の広報担当者によると、黄色はよく目立ち、注意を促す色でもある。

   また、5月にツイッター上で提唱された、「痴漢を許さない」という意思を表示するために服やバッグに黄色い安全ピンを見につける「#黄色い安全ピンを痴漢撲滅のシンボルに」の流れをくむものでもあるという。

   商品が話題になることで、世の中全体が変わるきっかけになれば、と担当者は話した。

   印面は直径9ミリで手のひらのイラストが捺印されており、無色透明のUV発色インキでスタンプされる。太陽光や照明の下では無色透明だが、ブラックライトを当てると浮かび上がる。いたずらやいじめに悪用されないために無色のインキを使用したとの話だ。

   公式オンラインストア「シヤチハタ アンテナショップ」上で、8月27日13時から500個限定で販売された。

   テスト販売によって迷惑行為に対する抑止力や実用性を検証し、購入者から寄せられた声をもとに、販売の方法も含めて商品を改良していく予定だという。

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