ファミリーレストラン「デニーズ」は「シャインマスカット」と「ナガノパープル」を使用した季節デザートを、2019年8月27日に発売する。ラインアップは「シャインマスカットのザ・サンデー」と「ナガノパープルのザ・サンデー」をはじめ、ミニパルフェやゼリー仕立てなど全6種。
販売開始に先駆け、セブン&アイ・フードシステムズ(東京都千代田区)本社でプレス向け試食会が行われた。
チーズのコクも印象的
J-CASTトレンド記者が試食したのは、シャインマスカットのザ・サンデーとナガノパープルのザ・サンデーの2品。それぞれシャインマスカットとナガノパープルを7粒分使用している。使用された国産ぶどう2種は「種がなく、皮ごと美味しく食べられる」ため、手が汚れず、種を吐き出す必要もない。
まずシャインマスカットのザ・サンデー。トップに飾られているシャインマスカットをスプーンですくい、そのままいただく。皮の苦みはなく、果実の甘さを邪魔しないうえ、弾力のある食感がアクセントになっている。粒のそばには濃厚な「白ぶどうソルベ」が添えられており、下に掘り進んでいくとなめらかな「白ぶどうクリーム」、透明感のある「白ぶどうゼリー」などが続く。緑と白だけで構成される層が爽やかだ。
続いてナガノパープルのザ・サンデー。ナガノパープルが巨峰に似て見えるので、皮ごと食べることに若干の抵抗があった。しかし口に含んでみると苦みはなく、果実からあふれ出す甘い果汁と絡めて食べている間に自然となくなってしまった。ほかはシャインマスカットのザ・サンデーとほぼ同じ作りで、赤ぶどうを使ったソルベやクリーム、ゼリーが層を織り成している。
サンデー2品を食べ終え、特に印象に残ったのは中層付近にある「レアチーズクリーム」。チーズのコクがそれまでにない味わいで、単体でも、シャインマスカットやナガノパープルに絡めても、他の層と混ぜてもおいしい。ボリュームたっぷりのサンデーを、最後まで飽きさせずに食べきってもらうための工夫だと感じた。
試食会で説明に立った担当者によると、デニーズが18年に展開した「ぶどうデザート」でシャインマスカットと巨峰を採用した結果、巨峰について一部「ボリューム感はすごいが、皮をむくのが面倒」、「美味しいが、皮が付いていると食べづらい」などの声が寄せられたという。そこから着想を得て今回、皮をむく必要のないナガノパープルに目を向けた。04年に巨峰とリザマードの交配により長野県で生まれた品種で、デニーズで取り扱うのは初だ。