日清食品が販売する「麺なしどん兵衛」には、麺のかわりに豆腐が入っている。フリーズドライだが、スプーンですくおうとすると崩れてしまうほどの柔らかさだ。
同社は、豆腐を大きなかたまりのまま食べてもらうため、金魚すくいで使う「ポイ」の形のスプーンを2019年8月5日に発売した。
大きなかたまりで食べると口の中でとろける
取材に答えた同社の広報担当者に寄ると、「麺なしどん兵衛」の豆腐の柔らかさは、消費者にも好評だ。この豆腐は、大きなかたまりのまま食べると、口の中でとろける食感を味わえてよりおいしいことを伝えるため、崩さずにすくえる「ポイ型スプーン」を開発したという。
「ポイ」を使って金魚をすくう時のような慎重さ、丁寧さで豆腐をすくってもらいたいとの話だ。
年間500万本ものポイを生産する堀田プラスチック工業(奈良県北葛城郡)に監修を依頼し、実際のポイよりも一回りほど小さいポイ型スプーンが誕生した。すくう面の直径は6センチで、カップから4(縦)×4.5(横)×1.8(厚さ)センチ程度の豆腐をごっそりすくえる。プラスチック製なので、破れる不安もなく、何度でも使える。
担当者によると、スープをすくうには浅いので、豆腐をポイ型スプーンですくって食べつつ、スープをカップから飲む、というのを交互に繰り返して食べるのがおすすめだそうだ。発売以来、売れ行きは好調だという。「金魚すくい」のシーズンだが、「ポイ型スプーン」で「豆腐すくい」も楽しんでほしいと話した。
日清食品オンラインストアで、1000セット(ポイ型スプーン+麺なしどん兵衛6食)限定で販売されている。1セットの価格は1101円(税込)。