地理学の専門誌「月刊地理」異例の「ブラタモリ」特集 専門家が番組に迫る

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   地理学書を手がける古今書院(本社:東京都)は、2019年7月25日に発売した雑誌「月刊地理 8月号」の中で、NHK総合テレビで放送中の紀行バラエティー番組「ブラタモリ」の特集を掲載している。

   1956年創刊の地理学の専門誌だが、テレビ番組の特集を組むのは異例だ。

  • 地理学の雑誌が「ブラタモリ」を特集
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「ブラタモリを普段見ている人にも読んでもらえたら」

   ブラタモリは、タレントのタモリさんとアシスタントのアナウンサーが地理や歴史の専門家とともに日本各地を歩き、街や地形の成り立ちなどを学ぶ番組だ。

   「月刊地理 8月号」ではメイン特集に「ブラタモリの探究『つたわる科学』のつくりかた」を掲載。「ブラタモリの科学コミュニケーション的意義」、「地球科学研究者はブラタモリから何を学べるか」、「ブラタモリ番組制作に学ぶ博物館のアウトリーチ活動の在り方」などをテーマに、様々な分野の専門家が番組の意義を考察している。

   J-CASTトレンドの取材に対し、古今書院の担当者が特集掲載の契機として語ったのは、今年5月に千葉で開催された地球科学のイベント「日本地球惑星科学連合2019年大会」だ。この中で「ブラタモリ」に関する研究者たちの講演があり、「読者はブラタモリに興味を持っている地理業界の人が多いので、うちでやってみよう」と、講演の内容を踏まえた特集の掲載を決めたという。

   また、担当者はブラタモリについて「アカデミックだが、内容があまり難しくない」点で、地理業界内における学術的評価の高まりを実感していると語る。

   雑誌については、

「内容は難しいところもあるが、ブラタモリを普段見ている人にも読んでもらえたら」

と呼びかけた。

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