2019年7月19日、東京都内某所には屋外バーベキューを目的とした企業12社の公式ツイッターアカウント担当者が集結していた。「CASIO カシオ計算機株式会社」の公式アカウント担当者の呼びかけにより発足した「公式BBQ部」だ。
食品・飲料・小売・玩具・EC業界などの企業たちが自社製品を持ち寄り、本気でバーベキューをしたらどうなるか――。J-CASTトレンドは、その模様を取材した。
唐揚げ、ステーキ、ラヂオ焼き...豪華なメニューが集結
バーベキュー会場入口に降り立つと、呆然とする光景が広がっていた。台車に「これでもか」というほど荷物が積み上げられているのだ。この量を12人で食べきれるのか――記者は一抹の不安を覚え、各担当者たちも「自社製品だけでは想像がつかなかったが、各社が持ち寄るとこれだけの量になるのか」と驚いていた。CASIO担当者によると「肉だけで24キロ」だそう。以下は用意された食材と、持参企業の一例だ。
つぼ八:ザンギ(編注:北海道で生まれたとされる、しょうゆや生姜などの調味料で下味をつけて揚げる鶏の唐揚げ)2キロ、牛タン4キロ、豆乳揚げパンアイス
ドン・キホーテ:「Donkiステーキ」5キロ
こてっちゃん:業務用「こてっちゃん」パック(1キロ)3パック、牛カルビ5キロなど
Oisix:ねぎ、じゃがいも、ズッキーニ、とうもろこし、アスパラガス、人数分の野菜ジュースなど
みたけ食品:ぬか漬け、白玉だんご、グルテンフリー無糖パンケーキミックス
各担当者が手際よく調理開始だ。まず「公式BBQ」主催者の1人、Iwataniグループの「アイラップ」ツイッター担当者が持参した「岩谷産業」の網焼きプレートや焼肉プレートを広げ、カセットガスをテーブルにセット。
これらの調理器具を使い、ドン・キホーテ担当者が次々と「Donkiステーキ」を焼き上げ、こてっちゃん担当者はOisix担当者が洗って切った野菜と業務用パックの「こてっちゃん」を炒める。みたけ食品担当者は岩谷産業のカセットガスたこ焼器「炎タコ」で「ラヂオ焼き」を作り、居酒屋チェーン大手のつぼ八担当者は仕込んできたザンギを揚げる――。会場各所からジュージュー、カラカラとさまざまな音が聞こえ、香ばしい匂いが漂った。
企業の製品の使用例「よりリアルに」見せるために
集合から約1時間半後、豪華メニューが出揃った。辺りがすっかり暗くなっていたが、イワタニ・プリムスのガスランタンが食卓を照らすなか、キリンビバレッジ担当者が用意した「ソルティライチ」や「午後の紅茶」などで乾杯。CASIOの「ミニ鍵盤 電子キーボード」が奏でる楽曲をバックに、参加者たちは食事や会話を楽しんだり、ツイート用の写真を撮ったり、タカラトミーのボクシングトイ「拳闘士ガチンコファイト」で遊んだりと、思い思いに過ごした。
気付けば、用意された食材は全て空に。参加者たちは料理を食べ尽くした後、再びテキパキと片付けに移っていった。CASIOの担当者は本イベントで成し遂げたかったことについて、記者にこう明かしている。
「企業の製品紹介は、屋内での展示会などが一般的です。しかし屋外に出てバーベキューで製品を実際に使うことで、これまでとは違う見せ方ができればと思いました。複数社合同のイベントなので、各社が持ち寄ったものを組み合わせて『こういう使い方もできる』ということも、よりリアルに伝えたかった」