子どもが夏休みの間、自分1人で自由に過ごせる休みは「1日も確保できない」と答えた母親は1000人中4割を超えた――。有料多チャンネル放送「スカパー!」を展開するスカパーJSATが2019年7月4日に公表した「子どもの夏休みとママの生活に関する調査」から明らかになった。
調査対象は、小学生の子どもがいる30~49歳の既婚女性1000人。子どもが夏休みの間どのような生活を送っており、大変だと感じていることや、子どもから言われるとゲンナリするセリフなどについて調べている。
大変なのは家事よりも「子どもの宿題のサポート」
子どもの夏休み中、母親たちの生活はどのように変化するのか。普段の生活時間と夏休み中の生活時間(いずれも平日1日あたり)を聞き、比較した。
まず家事時間の平均は、普段213分(3時間33分)、夏休み中は232分(3時間52分)と、夏休みのほうが19分長い。子どもの世話をしている時間の平均も、普段が175分(2時間55分)に対し、夏休み中は245分(4時間5分)と、夏休みのほうが70分(1時間10分)長い結果に。
では「1人で自由に使える時間」の平均はどうか。普段が157分(2時間37分)であるのに比べ、夏休み中は110分(1時間50分)と、夏休みの方が47分短い。発表資料には「夏休みになると子どもの世話にかかる時間が大幅に増えるため、自分の自由時間が圧迫されているのではないか」と分析がある。
子どもの夏休み中の生活で、自身が大変だと感じることについて(複数回答)。1位は「子どもの宿題のサポート(64.7%)」、2位は「食事の準備(弁当作り除く、52.5%)」、3位は「子どもの生活リズム管理(42.7%)」となった。
なかでも夏休みの宿題の面倒をみることに、どのくらい大変さを感じているかを、宿題の内容別に調べると「大変だと感じる」(「とても大変だと感じる」「やや大変だと感じる」の合計、以下同じ)の割合は「自由研究・工作(86.0%)」、「読書感想文・作文(81.3%)」、「日記・絵日記(62.0%)」、「植物栽培・観察(56.5%)」、「ドリル・ワーク(48.1%)」だった。