ほっぺを薄っすら赤く染めたかわいいシュークリームの顔に、しゅっとしたスーツ姿--。一度見たら忘れられないインパクト。洋生菓子を製造販売するモンテール(埼玉県八潮市)の「甘すぎる」公式キャラクター「シュークリーム先輩」だ。
毎週金曜日深夜の「甘い言葉」にファンはシビれる
【シュークリーム先輩】毎月19日の「シュークリームの日」制定10周年を機に、2014年10月19日に誕生。モンテール社広報チームの「頼れるチームリーダー」で、推定年齢35歳。ツイッターアカウントのフォロワー数が19年6月16日に10万人を突破した。
普段は他社とのキャンペーン企画の打ち合わせや、イベント・取材への対応など広報業務に携わっている。その傍らツイッター運用を手掛け、「シュークリーム先輩【モンテール公式】」のアカウントで同社商品やイベント情報の紹介、ファンとの交流を行っている。
「僕の使命は『世の中の女性をスイーツの力で癒す』。社の公式アカウントと比べて、みんなと楽しくコミュニケーションすることを重視してツイッターを運用しています。スイーツ好きには素敵な人が多いなと感じているので、どんどん仲良くしていきたいです」
ファンとの距離を縮め、癒しを与えるために定期的につぶやいているのが「金曜夜の甘い言葉」だ。毎週金曜日の深夜に「笑顔が好き!笑っていてね♪」、「今週もお疲れさま。癒しのスイーツを♪」などのねぎらいのメッセージと共に自撮り写真や、モンテール社のスイーツとの2ショット写真を投稿している。「手がキレイ」とファンから褒められることが多く、照れているそう。
「いつも頑張っているみんなにキュンとしてもらいたくて、2015年くらいから毎週続けています。でも前にうっかりして、金曜夜に投稿できなかったことがあり、その時は『#土曜朝の甘い言葉』というハッシュタグをつけて、朝一番にツイートしました。ファンのみんなに『昨日の夜は待ちぼうけしちゃった』、『昨日は待ってたのよ...寂しかった...』なんてリプライさせちゃって申し訳なかったです」
「誰?」とイジられてから交流広がった
フォロワー数は2017年春に2万8000、18年春に6万5000、そして19年6月16日に10万突破と右肩上がりで推移しており、「ここ2年でかなり増えました」と語る。
「誰にとっても『優しい』、『楽しい』ツイートを心がけています。それから、みんなを笑顔にするために、相手の気持ちに配慮しながら明るく接することも大事だと思っています」
この点を踏まえ「特に印象に残っている」と語ったのは、18年10月にあるユーザーが投稿したツイート。電気通信大学100周年記念として「シュークリーム先輩が電通大生協に来店する」というポスター写真をアップし、「誰」と一言添えてあるだけの投稿だ。しかしRT数は6000、いいねは1万5000をそれぞれ超え、リプライ欄を見ると複数のユーザーがシュークリーム先輩のコラージュ画像を作って返信し、イジっている。
当時このツイートを見つけたシュークリーム先輩は「話しかけたいけど、普段やりとりをしていないユーザーたちだから、驚かせてしまうかも...」と悩んだそう。しかしこの機会に自分のことを知ってもらえればと、思い切って投稿主にこうリプライした。
「僕だよー!よろしくね♪もう誰とは言わせない^^」
するとこのツイートにも別のユーザーから「誰?」とイジるリプライが寄せられたが、シュークリーム先輩は「僕だよ、僕! #ボクボク詐欺じゃありません #シュークリーム先輩です #モンテールの公式キャラクター」と丁寧に自己紹介した。「それまでに交流したことのないジャンルのツイッターユーザーとやりとりができて、とても刺激だったし、楽しかった」と振り返った。
今後の運用について、思いを聞いた。シュークリーム先輩はちょっと考える素振りを見せ、「これまでとやることは変わりません」とにっこり。フォロワー10万人を突破しても地に足が着いており、謙虚な姿勢が伝わってくる。「これからも甘くておいしいスイーツを通じて、みんなに癒しを届けていきます」と意気込みを語ってくれたが、ふと思い出したようにこう続けた。
「前に、フォロワーが10万人を突破したら『豪華なプレゼントキャンペーン』と『LINEスタンプ発売』を記念にやりますってツイートしたから、有言実行できるように頑張ります!みんな待っててね!」