■宝塚記念「カス丸の競馬GⅠ大予想」
GI馬6頭の大混戦を抜け出すのは

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。今年もあっという間に、前半のフィナーレ「宝塚記念」(2019年6月23日、阪神競馬場、芝2200メートル)だじぇい。この間の安田記念はアーモンドアイとダノンプレミアムの世紀の対決と言われてたのに、スタート直後に武豊騎手のロジクライが大きく斜行してアーモンドアイ、ダノンプレミアムを含む4頭がとんでもない影響を受け、せっかくのレースがめちゃくちゃだったじぇい。ロードクエストなんかは横向きになって、蹄鉄まで落とし、走るどころじゃなかったきゃすう。歴代最高4000勝の名人・武騎手は去年秋の天皇賞でも1番人気のスワーヴリチャードの隣に入り、スタートでスワーヴにぶつかったじぇい。どうなってるきゃすう?武騎手は宝塚記念には出てないけど、グランプリくらいはきれいなレースにしてほしいじぇい。

   カスヨ まったくその通りよね。カス丸もたまにはいいこと言うようになったわね。ファンがみたいのは、不利のない形でのガチンコ勝負なのよ。今回はGI馬が6頭も出てるグランプリ、上半期の王者決定戦なんだからね。

牝馬が強いレース

   カス丸 カスヨさんの本命◎はリスグラシューだよ。ただ一頭の牝馬だじぇい。

   カスヨ そうよ、このレースはね、牝馬が強いのよ。去年はなかったけど、一昨年はミッキークイーンが3着、その前はマリアライトが1着、その前はデニムアンドルビーが2着、3着にショウナンパンドラ...といった具合に、結構来てるのよ。それにリスグラシューはとにかく走る馬なのね。過去5戦はすべて3着以内。2200メートルも去年のエリザベス女王杯を勝っているから問題なし。阪神競馬場ではこれまで6回走って、すべて3着以内という完璧ぶりは恐れ入るわね。鞍上は絶好調男ダミアン・レーンだから、乗り替わりでもまあ、心配ないわね。対抗○はこちらもGI馬、アルアインよ。今年3月のGI・大阪杯では最終コーナーで4番手、ちゃんと差し切って勝ったのは強かったわね。キセキやワグネリアン、マカヒキ、ブラストワンピースなんかに先着したのは大きい自信になったはずよ。それとアルアインは皐月賞馬ね。つまり皐月賞が行われる中山競馬場に強い馬は、宝塚記念にも強いのよ。阪神競馬場の内回りコースを使うから直線は短め(356メートル)だし、最後に急坂があるところが似ているせいかしらね。この点もアルアインには強みよ。

   カス丸 ふーん、なんだか両方とも来そうだじぇい。爺は、レイデオロだよ。

   ガジュマル爺 まあ、なにはともあれグランプリじゃ。勝つのは底力のある馬なんじゃ。底力といえば、この顔ぶれではレイデオロが一番じゃろ。去年暮れのグランプリ有馬記念では2着、秋の天皇賞は優勝と、GIでは必ず優勝争いじゃ。アーモンドアイがいないレースならすんなり勝つじゃろ。3月に海外遠征をした点が気がかりじゃが、もう3か月たっておるから疲れは残っておらんはずじゃ。

   カス丸 爺の対抗はGI馬じゃないじぇい。スティッフェリオきゃすう。

   ガジュマル爺 去年の宝塚記念では3着にノーブルマーズが来たんじゃが、なんと12番人気じゃった。ノーブルは直前のGII・目黒記念で2着、その前のレースも2着と勢いがあったんじゃ。こういう馬がときどき飛び込んでくるんじゃ。今回でいうと、スティッフェリオじゃな。3月の大阪杯では7着じゃったが、コンマ5秒差。その前の2レースはいずれもGIIIで連勝しとる。勢いがあるのは間違いないじゃろうし、大阪杯より200メートル距離が延びるからもっと上位に来るはずじゃ。それともうひとつ、この馬の父親はステイゴールドじゃ。ステイゴールドの子たちは、過去10年の宝塚記念で5勝もしとるんじゃ。宝塚記念は春の天皇賞みたいに、道中ゆっくり流れて、最後の直線でヨーイドンといったレースとはまったく違うんじゃ。外回りコースと違って直線が短い内回りじゃから直線に入ってからのスパートでは間にあわんのじゃ。そこで仕掛けは早めになる。しかも最後は急坂も待ち構えておるからスタミナがないと勝てないんじゃ。じゃから他のGIでスピード一辺倒で勝った馬がよく負けるんじゃ。そのかわり、人気がないスタミナ馬が時折飛び込んでくるのは、このレースの特徴なんじゃ。スティッフェリオはスタミナもあるし、勢いもある。こういうのが危ないんじゃよ。

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