酪農の全国組織である中央酪農会議(東京都千代田区)は2019年6月2日、「牛乳月間(6月)」のイベントとして「六本木牧場~にっぽんの酪農、ギュウっとつまってます!~」を東京・六本木ヒルズアリーナで開催した。
イベントでは複数の体験ワークショップが行われたほか、お笑いコンビ「U字工事」の福田薫さん(41)と益子卓郎さん(40)が「六本木牧場長」に就任。軽快なトークを繰り広げ、会場を盛り上げた。
全国生乳生産量、栃木県は「本州1位」
会場には牧草の香りが漂い、都心にあるいつもの六本木とは一味違う雰囲気。栃木県出身のU字工事の福田さんも「安心しますね。故郷を思い出すというか」と気に入った様子だ。
就任式では中央酪農会議の専務理事・迫田潔さんが、U字工事の2人にタスキを授与。晴れて「六本木牧場長」となった2人は、牛乳の飲み比べや酪農クイズに挑戦した。
酪農クイズで、「2人の出身地である栃木県は、全国生乳生産量ランキングで第何位?」という問題に対し、福田さんは「本州で1位です!」、益子さんは「2位って言いたくないんです」と回答。これが、見事正解だ。昨年の全国生乳生産量は730万トンで、1位の北海道は397万トンと過半数を占める。そして、2位の栃木県は33万トンだった。
お客さんに対して、「(イベントで完売した)レモン牛乳飲みましたか?」と聞くなど、2人のステージは終始和やかな様子。最後には福田さんの趣味だというなぞかけで締めた。
福田「ソフトクリームとかけまして新製品と説きます」
益子「その心は」
福田「どちらもニュウ(New・乳)製品です」
「牧草ベッド」に飛び込む子どもたちの姿も
六本木ヒルズアリーナには芝生が敷かれ、牛の模型や様々な体験コンテンツが設置された。イベントではふかふかの牧草に飛び込める「牧草ベッド」や、牛の模型を使った搾乳体験、紙芝居など、子ども向けの体験コンテンツが充実。酪農家が指導する「手作りバター教室」(先着18人、2回開催)は開始30分前から列をなす人気ぶりで、家族で楽しむ様子がみられた。
このほか、全国の酪農家から募集した「牛と一緒に写ったお気に入りの写真」から、SNSと当日投票でカッコイイ酪農家&牛を選ぶ「俺と牛コンテスト」や、「牛乳飲み比べセット」「全国の牧場アイスクリーム」等のフード販売が行われ、イベントは賑わいを見せていた。今年で6回目の開催となる「六本木牧場」だが、参加者らは酪農家をより身近に感じることができたのではないだろうか。