ダノンプレミアムはどう走る?
カスヨ 爺は何年、競馬をやってるのよ。競馬に絶対はない、というのを教えてくれたのは爺のはずよ。忘れちゃったの?先週のダービーでダントツ1番人気のサートゥルナーリアは4着だったの、もう忘れたの?爺の大本命だったわ。それが出遅れて、最後は苦しそうに顔をあげてたわね。絶対なんてないのよ。安田記念のアーモンドアイは苦戦するわ。なぜかってアエロリットとダノンプレミアムを追っかけて先行すれば、最後の脚が緩むわ。2400メートルのジャパンカップと違って、今度は1600メートルしかないマイル戦よ。最初から最後まで猛烈なスピード勝負よ。ジャパンカップは距離があるから途中スピードが緩むけど、今度はそうはいかないわよ。マイル戦3勝といっても、たとえばアーモンドが勝ったGI・桜花賞は1分33秒1よ。ストロングリターンの記録とは2秒近くも違うのよ。しかも、今度はそれ以上のレコードが出るのは間違いないわ。2012年とはメンバー全体のレベルが違うからよ。アーモンドだって先行勢について行かなければ、最後は届かないという危険が出てくるわ。アーモンドにとって、このレースは本当に難しいはずよ。
カス丸 じゃあ、ダノンプレミアムはどうなるきゃすう?爺の対抗○だよ。
ガジュマル爺 アーモンドとプレミアム、この2頭の力はともかく頭抜けておるわい。プレミアムはカスヨが言ったとおり、ケガがなければ4歳牡馬の「絶対王者」になれた馬じゃ。ここ2戦でかつての勢いが戻ってきたわい。前走のGII・マイラーズカップは2番手で進み、最後の上がり3ハロンがなんと32秒2で圧勝じゃ。先行する馬の末脚がこんなスピードで走られたら、後ろから来る馬は31秒台でなきゃ勝てんわい。が、そもそも31秒台で走れる馬などいないじゃろ。アエロリットが逃げて、その後をプレミアムが追う。その後をアーモンドが行き、最後は2頭の争いじゃな。カタいぞ、このレースは。
カス丸 予想がまったく違うじぇい。カスヨさんの対抗○はケイアイノーテックだよ。2強対決をみたいといって、2強以外の馬ばかりだじぇい。
カスヨ だから、穴狙いだってことよ。前が速くなるのは間違いないわ。でも、騎手も時計を見ながら走っているわけじゃないから、想定以上に速くなりすぎるとストロングリターンが勝った時のように後ろから来る馬に差されるわね。そのときの差し馬の筆頭がケイアイノーテックだということよ。この馬は去年のNHKマイルを勝ってるのよ。NHKマイルといえば、今回と同じコースよ。しかも、ノーテックは直線に入った時に後ろから2番手、ストロングリターンよりも速い33秒7で上がったわ。前走のマイラーズカップではダノンプレミアムに負けたけど、最後の3ハロンはダノンより速い32秒1よ。この末脚が今回は生きる可能性があるから要注意なのよ。