新体操日本代表「フェアリージャパン POLA」が、2019年9月にアゼルバイジャン・バクーで行われる「第37回世界新体操選手権大会」へ向けて使用する新たなメークパターンを発表した。
化粧品大手のポーラ(東京都品川区)が手掛けた新メークは、5月31日に東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで開かれた発表会で、フェアリージャパンの団体選手たちが実際に体験した。
メークのテーマ「調和」を「演技の中でも大切に」
新メーク「Harmonized Beauty~令和メーク~」は、フェアリージャパンのチーム力の高さを現す「調和」をテーマとしている。ポーラによると、目元に濃いブラウンのアイカラーを扇状に入れることで立体感を創出。リップの色には「梅色」を加えてメーク全体のバランスを調和させ、選手たちを華やかに見せるねらいを込めた。
その後、選手たちがポーラの美容コーチの指導の下、自らの手でメークした。初めは報道陣を前に緊張気味でメークを行っていたが、美容コーチによる丁寧なアドバイスが入ると次第に笑みもこぼれるように。
40分ほどで完了すると、選手たちは試合本番のような堂々とした表情に変わっていた。
発表会後にはチームを代表し、杉本早裕吏(さゆり)選手と熨斗谷(のしたに)さくら選手が報道陣の取材に答えた。
新たなメークについて聞かれると、
杉本選手「(前年より)少し大人っぽくなっているかなと思うので、そういうところも見ていただけたら嬉しい」
熨斗谷選手「今回のメークテーマである"調和"というのを、演技の中でも大切にしていきたい」
と、それぞれ答えた。
2020年の東京五輪は開催国枠で出場できるフェアリージャパンだが、選手たちは9月の世界選手権で上位に入り、自力での出場枠獲得を目指している。
今シーズンの抱負を聞かれた両選手は、
杉本選手「世界選手権の舞台で一人一人が自信をもってその場に立てるように、今の練習を確実にやっていきたい」
熨斗谷選手「去年の世界選手権では総合でメダルを取れなくて悔しい思いをしたので、今年こそは表彰台に乗れるよう、毎日の練習をみんなとしっかり頑張りたい」
と、いずれも力強く語った。【特集・目指せ!東京2020】