直接手を触れず握って包み食べられるグッズ おにぎりの食中毒リスクを低減

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   気温や湿度が上昇してくると怖いのが、食中毒だ。政府広報をまとめたウェブサイト「政府広報オンライン」にも、細菌が原因となる食中毒は夏場(6月~8月)に多く発生しているとあり、調理シーンの衛生管理が喫緊の課題となる。

   例えば、毎日のお弁当作り。細菌がついた手で握ったおにぎりを食べれば、食中毒になる危険性がある。そのリスクを低減させるには手洗いといった予防が重要だが、同時にこんな「便利グッズ」も覚えておきたい。家庭日用品の販売を手掛ける岩谷マテリアル(東京都中央区)の「おにぎりぽっけ」だ。

  • 「おにぎりぽっけ」(1)
    「おにぎりぽっけ」(1)
  • 「おにぎりぽっけ」(2)
    「おにぎりぽっけ」(2)
  • 「おにぎりぽっけ」に白米を適量入れる
    「おにぎりぽっけ」に白米を適量入れる
  • 包むだけで自然と三角形のおにぎりが完成
    包むだけで自然と三角形のおにぎりが完成
  • 「留めシール」にはメッセージを書き込める
    「留めシール」にはメッセージを書き込める
  • 「イングリッシュマフィン」などパン食にも便利
    「イングリッシュマフィン」などパン食にも便利
  • 「おにぎりぽっけ」(1)
  • 「おにぎりぽっけ」(2)
  • 「おにぎりぽっけ」に白米を適量入れる
  • 包むだけで自然と三角形のおにぎりが完成
  • 「留めシール」にはメッセージを書き込める
  • 「イングリッシュマフィン」などパン食にも便利

「他人が手で握ったおにぎりを食べるのが嫌」な人にも

   2018年7月に発売した本品は、ポケット形状のおにぎりシート。発売当時の発表資料によると主婦の意見を取り入れ、「子どもから大人まで使えるおにぎりシート」をコンセプトに開発された。

   角が真下になっているため、本品に白米を入れてシート越しに「握って」、「包む」だけで、子どもでも簡単に三角形のおにぎりができる。食べる時もバナナの皮をむく要領でシートを開けば、おにぎりに手が直接触れることはない。シート以外に「留めシール」も付属しており、「よく噛んで食べてね」というメッセージや、中に何の具が入っているかを書いて伝えることができる。

   一般的なラップでもおにぎりを作れるが、違いはあるか。J-CASTトレンド記者は5月30日、本品の開発に携わった岩谷マテリアルの開発営業課の社員で、同社が販売する袋型のラップ「アイラップ」の公式ツイッターアカウントの運用担当者に電話取材した。

「ラップだと切った時にぐちゃっとしてしまうことがありますが、『おにぎりぽっけ』は最初からおにぎり一個分のシートになっているので、その心配はありません。また食べる前に電子レンジで温め直しができます」

   このような回答が得られた。発売から1年、主にツイッターなどで「使いやすい」と口コミで広がり、売れ行きは上々だという。

「コメどころで、おにぎりを手で握って作る文化が根付いている新潟や富山など日本海側の地域では売れないのではないか、と思っていましたが、予想外に好評です。食の安全に対する意識向上が背景にあるのかもしれません。また食中毒リスク低減という目標のほかに、『他人が手で握ったおにぎりを食べることに抵抗がある』人の役にも立てれば、という思いもありました」
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