「『市川の宝』。より多くの人に見てほしい」
大山さんによると、保存会は千葉県中小企業家同友会市川浦安支部の有志によって発足した、いわゆる「サイゼリヤファンクラブ」。サイゼリヤの創業者で現会長の正垣泰彦氏が開催していた勉強会で学んだ経営者たちが集まり、記念館を運営している。
1号店が店舗として運営されていたのは2000年2月まで。翌月からは記念館として勉強会や例会、サイゼリヤの社員研修などに使用されている。当初、一般開放は見学の申し込みがあったときだけだった。申し込みが多かったため、2年半ほど前からは土日の開放に努めているという。ただメンバーが多忙なため、土日の常時開館は難しい。どうしても見学したい場合は、窓口となる同友会に連絡するとよい。
大山さんによると、多いときには1日40人ほどが訪れるそうだ。1時間弱の取材中にも4~5人がやって来た。その中には、店舗だったころに何度も通ったという人もおり、当時を懐かしんでいた。
ツイッターを見てみると、「行ってみたい」というものや「偶然見つけてびっくりした」など記念館について言及したツイートが複数見られる。「保存されていることに感動した」という声もあった。大山さんは、「サイゼリヤは『市川の宝』。より多くの人に見てほしい」と話した。