カード情報総合サイト「クレジットカードを知る」を運営するクヌギ(東京都新宿区)は2019年5月29日、「初めて作ったクレジットカードと選んだ理由」に関する調査結果を公表した。
国内の25歳~30歳の男女3714人(男性1837人:女性1877人)が対象で、圧倒的1位は「楽天カード(860件)」だった。
2位以降に大差をつけた「楽天カード」、人気の理由
楽天カードはサービス産業生産性協議会が行っている「2018年度日本版顧客満足度指数調査」のクレジットカード部門で、10年連続1位を取り続けている。人気の理由について、クヌギは「親しみやすいCM」、「入会時に最大5,000~8,000ポイントが貰える」、「楽天市場でお得に使える」などの点を発表資料で挙げている。
続く2位、3位には全国規模の商業施設をもった流通系カード「イオンカード(261件)」、「エポスカード(259件)」がランクイン。一方、「オリコカード(70件)」や「Yahoo JAPANカード(63件)」などネットショッピングで使えるカードは、7位、8位とやや低順位だ。
「クレジットカードを選んだ理由」も調べたところ、最多は「ポイントが貯まりやすい」、「ポイントをマイルへ交換できる」などの回答で755件に上った。以降は「良く利用する店だから(494件)」、「なんとなく・特になし(477件)」となっている。
男性は「ステータス」、女性は「実店舗での特典やサービス」重視傾向
調査結果を性別で見ると男女でそれぞれ特徴がみられる。
男性のランキング1位も全体ランキングと同じ、「楽天カード(511件)」だ。ただ、発表資料でクヌギ社は「2位の三井住友VISAカードと10位のアメリカン・エキスプレス・カード」に特徴が現れていると指摘。同社が特に「アメリカン・エキスプレス・カード」の発行理由を調査したところ、回答者から「ステータス感があった」、「カッコ良いから」などの声が寄せられたことを明かし、
「男性はクレジットカードへステータスを求めている傾向があることがわかった」
と分析している。
女性もやはり「楽天カード(349件)」が群を抜いて1位であることに変わりはない。だが男性と比べると「実店舗で特典やサービスを受けられるもの」が人気を集める傾向が見て取れる。2位「エポスカード(183件)」は、エポス会員限定セール「マルコとマルオの7日間」時に利用すると、マルイで購入する対象商品がすべて10%オフになる。3位「イオンカード(163件)」は、毎月20・30日に開催される「イオンお客さま感謝デー」での買い物代金5%オフなどのサービス付きだ。