史上最長の10連休となった2019年のゴールデンウィーク(以下、GW)。事前に「長すぎるのでは」という指摘があったが、終わってみて「長すぎる」と感じた人が多いことがわかった。
マーケティングリサーチのインテージ(東京都千代田区)が2019年5月29日に公開した「10連休意識調査」結果から明らかになった。
10連休の半分以下の休日数で「ちょうどよい」6割超
調査は、15~69 歳の男女を対象に2108人から有効回答を得た。
まず、日数の長さについてどのように感じたかを聞いた。71.5%が「長すぎる」と回答(「長すぎる(32.6%)」、「やや長すぎる(38.9%)」の合計)、「ちょうどよい(24.4%)」を大きく上回る結果になった。
実際に休んだ日数別でみると、まったく休めなかった人は「長すぎる」、「やや長すぎる」の合計が83.3%に達し、不満を感じている様子がうかがえた。また「長すぎる」、「やや長すぎる」という回答が1日以上休めた人でも70.6%、10日以上の休みがあった人でも63.1%と半数を超えた。同社は
「休めた人にとっても、休めなかった人にとってもちょうどよい長さとは言えなかったようだ」
と発表資料で分析している。
では、休みが何日であれば「ちょうどよい」と感じるのか。今年のGWは「長すぎる」、「やや長すぎる」と回答した人に答えてもらうと、最多は「5日(36.2%)」で、「7日(18.7%)」、「3日(16.3%)」と続く。6割以上が「今回の連休の半分以下の休日数でちょうどよい」と考えているようだ。また、「1日」~「7日」を合計すると89.7%に上り、「7日以内の休日数がちょうどよい」とした人は9割に迫っている。
調査では「GWに良くなかったと感じたこと」も聞いている。「1日以上休みあり」と回答した人に尋ねたところ、1位と2位は僅差で、それぞれ「出費が多かった(24.9%)」、「生活のペースが乱れた(21.9%)」だった。3位以降には「交通機関が混雑した(15.3%)」、「街中・近隣が混雑した(12.7%)」と、混雑への戸惑いがあらわれた。なお、「病院にかかれなかった」は8.6%、「役所の手続きができなかった」は5.7%と1割に満たず、病院や役所の手続きに不便さを感じた人は多くなかったようだ。