5月ももうすぐ終わり、週末からは6月だ。前例のない10連休の前後から、ツイッターには「5月病」に関する投稿が多く見られたが、昨今はこんな症状を訴える人が出てきている。
「5月病 このままいくと 6月病」
「5月病に引き続き6月病になりそう」
趣味を楽しみ、愚痴をこぼしてストレス解消を
「5月病」はよく耳にするが、「6月病」とはどのような症状で、両者には違いがあるのか。土谷総合病院(広島県広島市)のウェブサイトに言及があった。まず「5月病」については、
「医学用語ではなく、正式な病名ではありません。『五月病』は期待に胸を膨らませて新しい環境に入ったものの、新たな環境に適応できずに焦りを感じたり、期待感と現実のギャップによるストレスから、仕事や勉強への意欲を失ってしまう症状の事をいいます」
と説明。発症する可能性があるのは新入生や新入社員に限定されない。しかも「五月に限った症状ではなく、夏休み明けなどにも多く見られると言われている」。さらに余談として、「6月病」の話が紹介されていた。
「社会人の場合は、新人研修が終わって実務に入り出す6月頃にこの症状が出ることが多いため、新五月病、又は六月病と言われたりもしています。また、人事異動の多い9月にも同じような症状を訴える方々も多いようです」
東京・新宿区の「四谷こころのクリニック」もウェブサイトにある「五月病・六月病とは?」ページで、「5月病」について、「6月くらいに症状が出ることもあり、六月病と言われたりもします」と説明している。症状には意欲低下や憂うつ感、食欲不振、不眠、めまい感などが見られ、対策としては趣味を楽しむ、愚痴をこぼすなどして「ストレスを解消していくことが大切」。いずれにしても症状に困ったり、不調が長く続いたりしている場合は早めに病院に相談することが望ましい。