米政府の措置に反対、「アンドロイドの発展に貢献してきた」
SIMフリースマホの日本市場をけん引してきたファーウェイ。「P30」も、MVNOサービス各社や大手家電量販店での取り扱いは多い。一方で、米トランプ政権による対ファーウェイの圧力は続いている。記者の質問は受けなかった呉氏だが、発表会の最後に自ら昨今の情勢について触れた。
まず「ファーウェイは米商務省のやり方には反対します」と断言。米政府が、米国製の部品をファーウェイ向けに輸出することを規制する措置に対してとみられる。呉氏は、同社と協力関係にある企業に巨額の損失をもたらし、グローバルでのサプライチェーンにも影響を与え、分断をもたらすと指摘。ファーウェイはこれから救済策や解決方法を探り、影響を最小限に抑えるとした。
グーグルとの関係を示唆するコメントもあった。呉氏は、「アンドロイドはこれまでずっとオープンソースで提供されており、その発展にファーウェイは貢献してきた」と強調。また現在、全世界で販売されているファーウェイのスマホやタブレットに関して、今後もセキュリティーアップデートやアフターサービスには影響ないとし、安心して購入、使用してほしいと呼び掛けた。
呉氏は最後に改めて、質疑応答の時間を設けなかった点につき「申し訳ありません」と深く頭を下げ、準備が整った段階で取材を受ける意向を示した。