2019年2月28日にお笑いコンビ「品川庄司」品川祐さんがインスタグラムで、4月26日にタレントの福田萌さんがブログで、「オンラインサロンの開設」をそれぞれ宣言した。
著名人が昨今、相次いで立ち上げている「オンラインサロン」とは何なのか。IT企業「DMM.com」が展開する会員制コミュニティーサービス「DMM オンラインサロン」の広報担当者に電話取材し、概要や昨今の潮流を尋ねた。
会員数が多いのは「スキルアップ関連」
16年2月からサービスを開始した「DMM オンラインサロン」は、サロン開設数が500~600、有料会員数は約3万6000人(19年4月時点)。これまでに開設された延べオンラインサロン数は1000以上にもなる。
取材によると、「オンラインサロン」とはインターネット上で運営される「会費制のクローズドコミュニティー」のことであり、同じ目的や趣味を持った人が月会費など「対価」を支払ったうえで参加し、活動する仕組みだ。
例えば冒頭で紹介した、品川さんがクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」上に立ち上げた「シナガワえんためクリエイト」はハリウッド映画を撮ることを最終目標に掲げており、活動内容は動画制作や品川さんが作った脚本の読み合わせなど。福田さんが「DMM オンラインサロン」で開設した「福田萌のママズオンラインサロン」は「ママのためのくつろげる場所」を目指し、掲示板での交流や定期的なオフ会を行っている。
このように、ジャンルにはビジネスから趣味までさまざまあるが、広報担当者によると「DMM オンラインサロン」で会員数が多いのは経営、起業、副業といったスキルアップ関連だ。またスタイルも多種多様で、仕事で使える知識をその業界の第一人者や専門家から教わる「講座型」や芸能人による「ファンクラブ型」、「趣味について熱く語り合う場」がある。なかでも割合が多いのは「講座型」だという。