香川県の高松琴平電気鉄道(高松琴平電鉄)は、菅義偉官房長官が新元号「令和」を発表した瞬間をパロディー化したステッカーを2019年5月4日から販売している。
一部店舗では、5月16日時点で入荷待ち状態となるなど人気だ。
「官房長官役」はイルカのキャラクター
ステッカーのモデルになったのは、4月1日に首相官邸で新元号が発表された際、NHKの中継映像で菅官房長官の持つ「令和」の文字が、手話通訳者の映る「ワイプ映像」に遮られてしまった「あの瞬間」だ。
ステッカーでは、菅官房長官の立ち位置にイルカを模した同社のマスコットキャラ「ことちゃん」が描かれ、ワイプ内の手話通訳者のポジションには、ことちゃんの妻「ことみちゃん」を配置。日本中で話題になった「被りっぷり」がイラストで見事に再現されている。
高松琴平電鉄はステッカーの販売に先行し、同じデザインのIC乗車券「IruCa」を5月3日に限定発売している。しかし、事前にインターネットニュースなどで取り上げられ話題になったこともあり、当初用意していた800枚のIC乗車券はあっという間に売り切れた。
ステッカーは限定IC乗車券を買えない人に向けて開発したもので、通常販売されている同社のIC乗車券の上に貼れば、完売となった限定乗車券を持っているかのように飾れる。
高松琴平電鉄の広報担当者はJ-CASTトレンドの取材に対し、
「お客様のためになんとかできないかと考えた。ICカードは多く作ることは難しい。それでも、ステッカーなら多くのお客様にご用意できる」
と回答した。ステッカーはIC乗車券と異なり、枚数制限を設けず販売しているという。
価格は1枚100円で、高松琴平電鉄の主要4駅と通販サイト「ことでんショップ」で購入可能。なお東京都内では神田・神保町の書店「書泉グランデ」の鉄道コーナーでも取り扱っているが、同店への取材によると5月16日現在、入荷待ちの状態だという。