ロングスカートのセーラー服、真っ赤な口紅の女性が、太い棒を片手にガンを飛ばしている。いかにも「スケバン」な姿の背景には「限界までシメろ!」と何やら物騒なフレーズが書かれた1枚のポスターがある。
モデルとなったこの女性、実はつっぱり棒のメーカー・平安伸銅工業(大阪市)の竹内香予子社長だ。同社の社員曰く「普段はほんわか優しい雰囲気」。その穏やかな竹内社長がマジギレしたのは――。
つっぱり棒の使い方を正しく知ってほしい
J-CASTトレンドが同社の広報担当者に取材したところ、竹内社長はつっぱり棒の正しい使い方を広めるために「つっぱり棒博士」としてテレビや雑誌でも活躍している。しかし、2019年4月16日に放送されたテレビ番組「教えてもらう前と後」(MBS)に出演した際、多くの主婦がつっぱり棒を正しく使えていないことがわかった。
つっぱり棒博士はこの現状に「ブチギレ」。怒りのあまり「ツッパリ嬢」に豹変してしまった、というわけだ。
「限界までシメろ!」というフレーズは、つっぱり棒の正しい使い方を叩き込むための「ツッパリの掟」のひとつ。ジャッキ式のつっぱり棒のネジはしっかり締めなければならない、というものだ。掟は9つあり、「ツッパル相手は選びな」「どっちが上か教えてやろうか」などすべてヤンキー口調。公式ウェブサイトでは、竹内社長がツッパリ嬢として様々な表情を見せているビジュアルと共に掟が紹介され、具体的な内容をつっぱり棒博士が解説している。
ツッパリ嬢の撮影で、竹内社長の豹変ぶりに同社の社員も「なぜこんなにガンの飛ばし方が上手なのか」と驚いたそうだ。
J-CASTトレンドが同社広報担当者を通じて竹内社長にコメントを求めたところ、
「意外としっくり来た」
「(ツッパリ嬢になるのに)ハマりそうだな」
とノリノリの様子だったようだ。
広報担当者は、今後もどこかで変身した姿を見られるかもしれないと、「次」をにおわせた。