外装はチルドカップ、中では豆栽培、焙煎、抽出に出荷
ミニチュア模型はチルドカップの形をした「建物」だ。その片側は三階建てのビルの断面図になっている。
外装はいかにもチルドカップだが、中の「一階部分」にコーヒー販売カウンターがつくられ、外側から見える。建物の外側には、コーヒーを求めて人々が列をなしている様子を、小さな人形で表現している。
その裏側、断面図で表現されているのはコーヒー製造の過程だ。スターバックスのストローのような緑色の煙突が付いた屋上ではコーヒー豆が栽培され、3階では焙煎、2階では抽出、1階ではカップに詰めて出荷する作業が行われている。作業者や、コーヒーを買い求める客は鉄道模型用の人形が使われていて、機材やコーヒー豆は人形の大きさや形に合わせて制作されている。中にはピンセットの先でやっとつまめるほどの小さな素材もあった。焙煎器や抽出用のタンクなどの機械はプラモデルの部品や接着剤のふたのような日用品を組み合わせて設計されている。
MozuさんにJ-CASTトレンドが取材したところ、模型の制作には2か月を要したと明かした。商品に費やされている手間を表現するために、実際のコーヒーを観察して色を再現したり、コーヒーの実や焙煎されたコーヒー豆を一粒ずつ配置したりと、細かい作業をすべて自身の手で仕上げたという。制作は大変だったが、「めちゃくちゃ楽しかった」と満面の笑みで話した。