逃げ馬に注意が必要
カス丸 爺の▲は逃げ馬、ワイドファラオだよ。やっぱり、このレースは逃げ馬が要注意きゃすう?
ガジュマル爺 ここ数年のNHKマイルは前に行った馬が残る傾向が強いんじゃ。ワイドファラオは、前走のGII・ニュージーランドトロフィー(中山、1600メートル)をしっかりと逃げ切り勝ちじゃ。しかも、デビューの新馬戦からマイルのレースばかりを使っておる。それと、中京競馬場で勝っていることも東京と同じ左回りコースじゃからコース適性があるじゃろ。父のヘニーヒューズは短距離に強く、母のワイドサファイアは、その父がアグネスタキオン、母がクイーンソネットという良血。勢いもあるし、逃げてそのままゴールという可能性もあるわい。
カスヨ 逃げ馬だったら、ワイドファラオよりもイベリスよ。ワイドは12番枠に入ったけど、イベリスは内枠4番よ。ハナ(先頭)に立つのは、この馬よ。ワイドは4戦4連対と素晴らしい成績だけど、10番より外に入ったことがないわね。外から先頭に立つというのは、それだけでエネルギーを使うから不利なのよ。イベリスは先頭に立った時は、必ず勝ってきたから、今回も何がなんでも先頭に立つはずだわ。それになにより、このレースは逃げ馬が結構、勝つのよ。メジャーエンブレムやミッキーアイルは有名ね。大外回しで第3コーナーから先頭に立ったアエロリットや10年前のジョーカプチーノなんか2番手なんだけど、3番手以降を大きく引き離して直線に入ったケースを含めれば、なんと過去10年で半分が逃げ馬勝利ということになるわ。力のある逃げ馬はマークしないと痛い目にあうわね。あと要注意なのは、最内1番に入ったクリノガウディーね。グランアレグリアに先着したことがあるのは、アドマイヤマーズとこの馬よ。ここ2走はパッとしない成績だけど、G1・朝日杯FSではグランよりも先着。ここでも馬券に絡む可能性があるわ。もう1頭は、ヴィッテルスバッハね。後ろからくる馬だけど、毎回、確実に鋭い脚を使ってくるわ。前走ニュージーランドトロフィーでは先行勢が残るペースだったのに、上がり最速をマークして3着よ。今回は直線が長い東京だから、この馬にとってはプラスね。
ガジュマル爺 わしもイベリスは一応、押さえ△じゃ。穴というならケイデンスコールじゃな。去年のGIII・新潟2歳ステークス(1600メートル)の覇者。東京とおなじ左回りは、その新潟と中京競馬場で経験済みじゃ。逃げ・先行馬ではないが、差し脚が生きる展開になれば、最外の18番だから邪魔されずに外を回って、一発があるはずじゃ。それと、ダノンチェイサー。2月のGIII・きさらぎ賞(京都、1800メートル)を勝って、このレースじゃが、ここをステップにダービーを目指すことになったようじゃ。まあ、もともと、かつてのNHK杯はダービーの前哨戦という位置づけじゃった。ダービーで勝ち負けを狙っているのなら、ここでは8分のデキでも掲示板(5着以内)は確保しないとダメじゃろ。そういう意味では、しっかりと走るはずじゃ。
カス丸 うーん、やっぱりグランアレグリアが強そうだじぇい。でも、ここはグランに勝ったアドマイヤマーズの逆襲きゃすう。当てるじぇい。