皇太子と銀座に繰り出した「銀ブラ事件」
『知られざる天皇明仁』(著者:橋本明 講談社 1998円)の著者、故・橋本明氏は当時の皇太子と同級生で、学習院初等科から大学卒業まで「ご学友」として遠慮なく接した。有名なのは、高等科時代に銀座に行きたいと相談され、一緒に銀座に繰り出したという「銀ブラ事件」だ。
「世襲の職業はいやなものだね」と自らの将来を嘆き、「一生、結婚できないのかもしれない」と漏らす。「ご学友」が見た悩み多き青春の日々――。将来の天皇と定められた運命のなかで、どう成長していったのか。
目次は「父と子」「学習院高等科――青年・皇太子の悩み」「世紀のご成婚ブーム」「開かれた皇室に向けて」など7章。橋本氏は大学卒業後、共同通信に入社し、ジュネーブ支局長、国際局次長などを歴任。他の著書に『平成の天皇』『美智子さまの恋文』『平成皇室論』など。