銚子電鉄(千葉県銚子市)は、同社の鉄道路線が舞台の映画「電車を止めるな!」を2019年8月に公開する。廃線寸前の鉄道会社が企画した「心霊電車」の中で、実際には起こりえないはずの奇怪な現象が発生し、乗客がパニックに陥っていくストーリーだ。
そのタイトルと筋立て、「あの映画」に似ていないか? J-CASTトレンド編集部は、銚子電鉄に映画制作の真意を聞こうと取材を申し込んだところ、同社の竹本勝紀社長が自ら答えてくれた。
「カメ止め」へのオマージュ込めた独自作品
「電車を止めるな!」は、そのタイトルやホラー要素はもとより、黄色い背景に血塗られた黒文字が浮かぶ作品ロゴまでも、2018年公開の大ヒット映画「カメラを止めるな!」(通称:カメ止め)とうり二つだ。
あまりの似せ具合に、「カメ止め」サイドは怒っていないのだろうか。電話で竹本社長に聞くと、
「(カメ止め側に)許可はもらっています」
とあっさり回答した。
映画の制作にあたっては、「電車を止めるな!」のプロデューサーが「カメラを止めるな!」監督の上田慎一郎監督のトークショーに参加した際に「ゴーサイン」をもらっていた。さらに「カメ止め」制作元の「ENBUゼミナール」にも許諾を取ったと明かした。 竹本社長は作品について、
「電車を止めるな!は、カメラを止めるな!に対するオマージュを込めた、全くのオリジナル作品です」
と強調する。その一方で、
「(カメ止めの出演者に)友情出演してもらえないかなあ」
と、リスペクトする作品からの「助太刀」を期待した。