「世界で最もサステナブルなリゾートを」 メルコリゾーツが日本で目指すIRの形

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廃棄物ゼロに向けた「ゼロ・ウェイスト」

   「ゼロ・ウェイスト」は廃棄物ゼロに向けた取り組みだ。廃棄食料の堆肥化や廃棄物のリサイクルを通じて埋め立てゴミをつくらない、さらに、廃棄物の焼却時のエネルギー回収も意味する。

   これを実現するための大きな取り組みのひとつが「廃棄プラスチック」の削減だ。従業員2万人を抱えるメルコリゾーツだが、従業員用施設内では「2019年末までに飲料水用プラスチックボトルの使用を廃止する」。さらにIR内で提供するボトルの重量を26%減少させたことで、プラスチックを年間100トン削減させることに成功した。

   循環経済(サーキュラー・エコノミー)の普及を推進する「エレン・マッカーサー財団」が国連環境計画と共同して進めるプラスチック削減の取り組み「新プラスチック経済グローバル・コミットメント」に、IR事業者としてメルコリゾーツが初めて加わった。

   「水」の効率的な利用にもこだわる。節水トイレ・節水シャワー、雨水回収システムなどを導入しているほか、メルコリゾーツのアクロバット水上ショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」ではIR内のプールの水を再利用。独自の高性能濾過システムを採用することで、「半永久的に再利用することが可能になっている」という。

   このような取り組みを着実に進めていくため、同社には「幹部サステナビリティ委員会」という専門機関を設けている。四半期に一度委員会を開き、サステナビリティの目標に対する進捗状況の報告と、今後に向けた施策を議論している。

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