実業家・渋沢栄一の肖像画が2024年度から発行予定の新1万円札に描かれることを受け、渋沢の生誕の地である埼玉県深谷市の「ふるさと納税」に注目が集まっている。
ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」の発表によると、同サイトの深谷市のページは、新紙幣に関する政府発表があった2019年4月9日のアクセス数が前日から約3倍の伸びをみせたという。
「渋沢フォント」の特注印鑑は寄付額100万円で入手可能
2019年4月11日現在、深谷市は「ふるさとチョイス」の中で137の返礼品を扱っているが、その中には渋沢栄一に関するグッズが存在する。
渋沢の顔をデザインした「開運 渋沢栄一 シャチハタネーム印」は寄付額1万2000円で、渋沢の名言「正しい道理の富でなければその富は完全に永続する事が出来ぬ」がデザインされた「グラス」と「純米酒セット」は寄付額2万円で、渋沢の筆跡などがモチーフの「渋沢栄一フォント」を用いた「渋沢栄一の精神と強運にあやかる特注印鑑」は寄付額100万円で、それぞれ返礼品として受け取ることができる。
1840年に深谷市で生まれた渋沢栄一は、明治期に第一国立銀行を開き、数多くの企業の設立に携わった「日本資本主義の父」として知られる。
深谷市内には、遺墨や写真などが保存された「渋沢栄一記念館」や、1895年に上棟された旧渋沢邸「中の家(なかんち)」など、ゆかりの施設が点在する。