2019年4月10日、関東地方は朝から冷たい雨が降り、真冬のような寒さとなった。長野県や山梨県の一部地域、さらに東京・奥多摩でも雪が観測されている。
季節外れの寒さを受け、ツイッターには「衣替えしなくて良かった」、「今日寒いなあ、、衣替えしちゃった」と投稿するユーザーが複数見られる。4月に入り、既に衣替えを済ませた人もいるようだ。一般に、最適なタイミングはいつなのか。
20度を超える日が続いたら、「晴れの日」に
日本気象協会が運営する天気予報専門サイト「tenki.jp」が16年5月に配信した記事によると、「衣類を夏物へ移行する最適な気温」は以下の通りだ。
「20~22度が半袖と長袖の分かれ目と考えられており、天気予報で最高気温が20度を超える日が続いたら衣替えを行うことが通例です」
気象庁のウェブサイトで19年4月の気象データを見ると、東京の地上気象観測地点の最高気温は4月5日が22.5度、6日21.6度、7日21.6度と、20度を超える日が続いていた。だが10日になってここまで急に冷え込んだとあっては、様子を見ようと考える人も出てきそうだ。現にツイッターには「衣替えのタイミングがわからん」、「衣替えしようかと思ってたけど今日の寒さじゃ躊躇しちゃう」との声が寄せられている。
一方、ライオン提供の生活情報メディア「Lidea」の「衣替えの時に知っておきたい衣類の『虫食い』を防ぐ方法」というページには、「春の衣替えは、虫が卵を産み始めるGWまでに」行う必要があると書かれている。
「冬物の『しまい洗い』のリミットはズバリ、『ゴールデンウィークが終わるまで』。これは、衣類を食べる害虫がGW明けの時期から成虫になり、衣類に卵を産み落とす可能性があるためです。産み落とされた卵は孵化して幼虫になり、衣類を食べてしまうことも」
さすがに首都圏では、5月の連休前に冬に逆戻りすることはないだろう。衣替えの目安として、覚えておいて損はなさそうだ。