電子書籍販売サービスを運営するイーブックイニシアティブジャパン(東京都千代田区)は、2000(平成12)年の創業時から2019(平成31)年2月末までの販売実績をもとに調査した「平成の電子書籍セールスランキングTOP10」の結果を発表した。
ランキングで首位になったのは「キングダム」(原泰久)。中国春秋時代を舞台とした作品で、2019年4月19日には山崎賢人主演の映画が公開予定だ。2位は「進撃の巨人 attack on titan」(諫山創)、3位は「ONE PIECE」(尾田栄一郎)だった。
「三国志」は平成前半・後半とも唯一トップ10入り
イーブックイニシアティブジャパンが創業した平成12年から平成22年までの「平成前半」の売り上げトップ10では、首位が「静かなるドン」(新田たつお)、2位が「北斗の拳」(原哲夫、武論尊)、3位が「三国志」(横山光輝)だった。
「平成後半」(平成23年~平成31年2月)の売り上げトップ10では、平成全体の結果と同じく首位が「キングダム」、2位が「進撃の巨人 attack on titan」、3位が「ONE PIECE」だった。
平成後半にランクインした作品は、10位の「七つの大罪」(鈴木央)を除く9作品が平成全体の売り上げトップ10にも入っている。一方で、平成前半にランクインした作品で平成全体のランキングにも入ったのは「三国志」のみで、ほかの作品はすべてランク外となった。なお、「三国志」は平成前半・後半・全体のすべてにランクインしている。
調査をおこなったイーブックイニシアティブジャパンはニュースリリースの中で、
「平成では、電子書籍という新しい読書スタイルが登場し、ユーザーは紙か電子かを選択できる時代になりましたが、そうした変化に関わらず、紙書籍の名作は電子書籍であっても多くの支持を得て上位にランクインしました」
と分析している。