チョコレートは好きだけど、砂糖が気になる...。そういう人に、うれしい商品が発売された。明治「オリゴスマートミルクチョコレート」である。
砂糖の一部を「フラクトオリゴ糖」に置き換えているという。J-CASTトレンドは、明治を取材した。
7割の人が「チョコを我慢...」というデータ
2017年、同社で実施したアンケートによると「約7割の人がチョコレートを食べすぎないように我慢している」という結果が出た。そんな中、長年、カカオやチョコレートの研究を重ねている明治が着目したのが、「フラクトオリゴ糖」という成分だ。
「フラクトオリゴ糖」って何? 同社カカオ開発部の森永寛氏に聞いた。
「チョコレートは、主に『カカオ』『ミルク』そして『砂糖』の3つからできているんですね。その中の砂糖の一部をオリゴスマートミルクチョコレートでは『フラクトオリゴ糖』に置き換えています」
続けて、こう説明した。
「『フラクトオリゴ糖』は 野菜や果物に含まれる難消化性のオリゴ糖です。砂糖に近い味わいである一方で、糖として吸収されずに大腸に届き、善玉菌の栄養源になります。その結果、腸内細菌によって短鎖脂肪酸に分解されます。明治では長年、この『フラクトオリゴ糖』を研究、開発し、同商品の発売に至りました」
味はどうだろうか。箱を開け、小分けになったパッケージからチョコを取り出す。そして、モグモグ...おっ! 甘さ控えめかと思いきや、至っておいしいミルクチョコレートだ。これまで市販されていた商品と何らそん色がないと感じた。味はもちろん、歯ごたえも「板チョコ」と同じようだ。
森永氏によると、
「2017年から約2年、発売に向けて検討を重ねてきました。『フラクトオリゴ糖』は本来、砂糖よりベタつきやすい糖質なのですが、検討に検討を重ねて、同商品の発売に至りました」
今のところ「ミルクチョコレート」のみだが、他の味も出るのか。
「そうですね。まずは『ミルク』を商品化して、お客様に受け入れられ市場に定着すれば、可能性はあるかもしれません」