これからの介護を考える絵本 実際の事件を題材「さいごの散歩道」

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   実用書や芸術書を手がける出版社・雷鳥社(東京都杉並区)は、絵本「さいごの散歩道」(文・長嶺超輝、絵・夜久かおり)を2019年3月25日に発売した。

   2006年2月に京都市伏見区で発生した「京都認知症母殺害心中未遂事件」を基にした内容だ。

  • 「さいごの散歩道」(表紙)
    「さいごの散歩道」(表紙)
  • 「さいごの散歩道」(表紙)

繊細でやわらかなイラストと専門家による解説

   認知症の母親をひとりで介護していた男性が生活苦の末に犯行に及び、自らも命を絶とうとした。男性の過酷な境遇から裁判では執行猶予判決となったが、その後自殺していたことが報じられた――。「さいごの散歩道」が題材としている事件のあらましは、こうだ。J-CASTニュースでも以前、取り上げている。

   雷鳥社は本書の制作にあたり、

「なぜこのような悲しい事件が起こってしまったのか、どうすれば同じような事件が起きることを防げるのか、それを考えるきっかけになるような本を作りたいと考えました。」

と述べており、巻末には弁護士、臨床心理士、介護離職防止アドバイザーによる解説がついている。

   価格は1500円(税抜き)。

   雷鳥社ウェブサイト上の特集ページでは、絵本の一部ページが無料公開されている。

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