日本トイレ研究所は2019年3月29日、「母親と子どもの排便に関する実態調査」の結果を公表した。
発表資料によると調査を行った理由について、昨今は子育てや健康に関する正しい最新情報の取捨選択が難しくなっている点、特に「排便」に関する情報が不足している実態を挙げた。本調査で子どもの排便頻度、親と子どもの便秘の関係などを明らかにしている。
「子どもが便秘状態」排便頻度3日に1回以下5割近くに
調査は全国の1~3歳の子どもを持つ20~47歳の母親1500人(「子どもが便秘だと思う」人、「子どもが便秘だと思わない」人、各750人ずつ)を対象に実施した。
便秘状態になっていると考えられる子どもを持つ母親568人に、便秘症状が気になりだした時期を質問した。結果は「0歳(53.5%)」、次いで「1歳(21.4%)」、「2歳(14.9%)」、「3歳(4.7%)」となった。なお「0歳」の内訳は「6か月未満(23.3%)」、「6か月以上1歳未満(30.2%)」だ。これを受け、日本トイレ研究所は「便秘のケアはかなり早い段階から必要といえる」としている。
また「子どもが便秘状態」の568人と、「子どもが便秘状態ではない」932人とに分け、1日に何度排便があるか、平均頻度を調べた。「子どもが便秘状態」の人の最多回答は「3日に1回」で35.7%。日本トイレ研究所の発表によると「排便頻度が3日に1回」以下の場合は「便秘症を判断する一つの目安として用いられる」。また排便頻度が少ない「3日に1回」、「4~5日に1回」、「6~7日に1回」を合計すると47.0%になった。
一方「子どもが便秘状態ではない」場合は、「1日に1回」が46.8%で最も多く、排便頻度が少ない「3日に1回以下」の回答を合計しても5.1%に留まっている。