世界のヒーローを支えた、無名のヒーローたちがいた
イチローのバットには秘密がある。イチローは70年以上も前に植えられたアオダモ材を使ったバットにこだわり、使い続けていた。アオダモの魅力は驚異的なしなりと粘りで、他の外国産材に比べて格段に折れにくく飛距離がでるバットが出来上がるという。しかし、そのアオダモが今絶滅の危機に瀕している。『イチローのバットがなくなる日』(著者:長谷川晶一 主婦の友社 823円)は、バットをめぐってアオダモに関わる職人たちの奮闘を描いた2003~2010年のルポルタージュ。2010年3度目の旅で、著者である長谷川氏が知った衝撃の現実とは!?
「どうして、こんなことに...―2010年夏」「アオダモは死なず―2006年早春・その1」「アオダモを取り巻く異変―2008年夏」「あの日の若木が...―2010年夏・その2」「機械がバットを作る―2010年夏・その3」「雨の神宮球場にて―名もなきヒーローの奮闘」ほか。