天才打者の神髄を探り出したノンフィクション
大リーグで通算"3000本安打"に到達し、殿堂入りを確実にしたイチローは、稀代の安打製造機として数々の記録を打ち立ててきた。しかし日本に伝えられる関係者のコメントは、どれも予定調和の賛辞ばかりで、現場に居合わせた専門家の本音はなかなか知ることはできなかった。果たしてイチローは、本場のベースボールにどれほどの衝撃をもたらしてきたのか!?『イチローがいた幸せ』(著者:杉浦大介 悟空出版 1350円)では、L・ピネラ、J・マクラーレン(ともに元マリナーズ監督)、同僚だったC・グランダーソンや"イチローキラー"といわれたF・ロドリゲスらのロングインタビューをはじめ、大物スカウトや現地のジャーナリストなど、大リーグ関係者50人がイチローの"心・技・体"について語り尽くす。
「栄光のマイルストーン」「称賛と失意のシアトル」「驚異の打撃術」「微妙な過渡期 ニューヨークのイチロー」「イチローとベースボールの未来」の全5章