企業の公式ツイッター担当者の間では共通の目的や趣味を掲げて集まる「部活動」がある。活動内容は食事中や散歩中に撮影した写真を投稿するなどさまざまで、中にはツイッター担当者の健康増進を目的とした部もある。
たとえば、「公式腸活部」。発起人はうんち記録アプリ「ウンログ」を運営するウンログ(東京都渋谷区)の「うん広報」部社員・長瀬みなみさんだ。腸内環境を整え、毎日の快便や健康を目指す「腸活」を行う団体で、2019年3月22日に東京・赤坂のアーク森ビルで初のセミナーを開催した。
1番のおすすめ腸活は「食物繊維」の摂取
J-CASTトレンド記者が取材で訪れると、会場には10を超える企業が集まっていた。またセミナーの模様はツイッターでライブ配信され、一般ユーザーや、会場に来られなかったツイッター担当者も20~30人ほどリアルタイムで視聴していたという。
セミナー講師を務めた長瀬さんは「うんちってなあに?」、「腸内細菌ってなあに?」、「『腸活』ってどんなことするの?」という3つのテーマで講演。食事後、排便までのメカニズムや、どのような色・形のうんちが理想的か、人間の腸内に約100兆個ある「腸内細菌」の種類などについてわかりやすく説明した。参加者はメモを取ったり、長瀬さんのユニークな例え話を聞いて笑ったり、セミナーの様子をその場でツイートしたりと、思い思いにセミナーを楽しんだ。
また、腸活の基本は規則正しい「食事」、「運動」、「睡眠」であることから、参加者は排便のサポートをするインナーマッスル「腸腰筋」を鍛える4つの「うんちトレーニング」に挑戦。長瀬さんのカウントとリズミカルな音楽に乗せ、「ヤンキー座り」と呼ばれる「うんこ座り」をしたり、スクワットをしたりと体をじっくり動かした。
内容が盛りだくさんだったため、質問コーナーでは「1番のおすすめ腸活は何か?」という声が飛んだ。長瀬さんは「整腸作用がある『食物繊維』を摂ること」と回答。ごぼうや玄米などに含まれ、腸のぜん動運動をうながしてうんちが腸内を移動する時間を短縮させる「不溶性食物繊維」と、海藻類やもち麦などに含まれ、腸内細菌のエサになって増殖をうながす「水溶性食物繊維」をしっかり摂取することを推奨した。