「広告」ではなく「ブランディング」のため
では、具体的に「遊び心のある投稿」とは何か。澪のアカウント運用をクリエイティブの側面で支える住田さんに聞いた。
「昨年12月、『澪は冷やして飲むとよりおいしい』というメッセージを伝えるため、外国人が冷蔵庫を開いて『澪冷やしといてって言うたのに』と関西弁で残念がるGIF動画を作りました。また節分には『鬼は外 福は澪』ということで「澪」の周囲を大豆が飛び交う動画を作り、大豆を数えて遊べるゲームを制作しました」
ツイッターではユーモアのある投稿が受け容れられやすいため、メッセージをユニークな表現で伝え、面白い取り組みをしているアカウントだと気に留めてもらうことが大切だと話す。また宝酒造からは「『澪っておしゃれ』、『カッコイイ』と思われるコンテンツを作ってほしい」、「消費者とのコミュニケーションを目的としているから、広告らしくなくていい」と依頼されていることを明かし、
「ブランディングのためのコンテンツ制作を任せてもらっていると思っています。おしゃれで美しいボトルを印象付けつつ、色々な切り口から飽きられないGIF動画を手がけていきたいです。実際に、弊社の忘年会で社員たちが澪を飲んだ時『おいしい』と人気だったので、きっかけさえあれば飲まれるお酒だと肌で感じています。そのきっかけをGIF動画で生み出していかなければ」
と意気込みを見せていた。