賃料負担あっても、おしゃれや交際に積極的
また、調査では美容やファッション、交際にかかる支出についての傾向も調べ、実家暮らし、ひとり暮らしとで比較した。ひとり暮らしでは、賃料による経済的な負担が大きいが、実家暮らし女性との支出差はあるのか。所得水準を同等で比較するため、いずれの住まいでも年収300万円未満を対象に「毎月の美容費・ファッション費・交際費」について尋ねた。
毎月の美容、ファッション、交際のための合計予算は、ひとり暮らし女性は平均4万4799円で、実家暮らし女性は平均3万9009円。ひとり暮らし女性の方が月間で5790円、年間ではおよそ7万円多く支出している。「美容費」、「ファッション費」、「交際費」ごとに内訳をみると、ファッション費の平均は差があまりないものの、交際費は4000円ほどひとり暮らし女性の方が多く費やしていた。このため発表資料には
「ひとり暮らしを始めることで、自分の部屋はもちろんですが、衣食住すべてのライフスタイル全般において自分のこだわりができ、家計も自身でコントロールすることによって、使いたいものには積極的にお金を使うサイクルが育まれるのかもしれません」
とあり、ひとり暮らしの方が、ライフスタイルでも家計のコントロールでも自分のこだわりを発揮できる実情に言及している。