第91回選抜高等学校野球大会が開幕する。初戦は星稜vs履正社など好カードが目白押し。注目の3試合の見所を紹介していきたい。
第1試合 市立呉vs市立和歌山
市立同士の対決は5~6点勝負が予想されそうだ。今年の市立呉はザ・高校野球と表現できるぐらい堅実な攻めを見せるチーム。犠打数は30、盗塁は20と犠打に足を絡めた野球を展開。ミート力が高い選手が多く、チーム打率.322、1試合は広島県大会決勝以外、5得点以上あげており、突出した長打力を持った選手はいなくても攻撃力は高い選手だといえるだろう。注目選手は4番打者ながら7盗塁を記録した沼田 歩、17打点を記録した田辺 舜治がキーマンとなるだろう。投げては技巧派右腕・沼田 仁がどこまで踏ん張ることができるか。
対する市立和歌山も同じくチーム打率.326を記録しているように、上位打線に高打率が並ぶ1番・山野 雄也、最も長打力があり、勝負強さを兼ね備えたショートストップ・緒方 隆之介が秋季大会で見せた勝負う強い打撃を見せるか。また2年生左腕・岩本 真之介が市立呉打線を粘り強く抑えることができるか。
終盤まで見逃せない好勝負が期待できそうだ。