JR東海「睡眠自己管理プログラム」が効果
業務上の性質上とくに睡眠を重視する取り組みが欠かせないのは、鉄道会社をはじめとする運輸系の企業だ。東海道新幹線を運行するJR東海では「睡眠自己管理プログラム」を導入し、運転士をはじめ社員の睡眠管理の取り組みを行っている。
セミナーで、同社総合技術本部技術開発部の技術計画チーム担当部長の清水紀宏さんは同プログラムについて「就寝・起床時刻や勤務時間、出社時の眠気、疲労度をシステムに入力することで、自身の睡眠状態を把握してもらうようにした」と説明。体内リズムが24時間周期となっているかどうかがグラフで示され、睡眠に問題が認められる場合は「日々の起床時刻の差を2時間以内にする」などのアドバイスが表示されるようになっている。
「プログラムの活用によって、体内リズムの改善や作業能力の改善といった効果が認められ、社員からは『昼間の眠気が低減した』『取り扱いミスが減った』などの声が聞かれる」と清水さん。