「サンウルブズ」をご存じだろうか? ラグビーの国際大会「スーパーラグビー」で2016年から参加した日本のプロチームである。
日本代表と、何が違うの?
元ラグビー選手だった記者もよく聞かれるのが、「日本代表とサンウルブズって、何が違うの?」という質問だ。日本代表は、文字通りナショナルチーム。今年9月20日に開幕する「W杯日本大会」に出場するチームである。
一方のサンウルブズは、日本のプロチームだ。「SANZAAR」(サンザ=南アフリカの「SA」、ニュージーランドの「NZ」、アルゼンチンの「A」、オーストラリアの「AR」の頭文字の合体)という組織で運営、世界各地で試合を行っている「スーパーラグビー」に参戦中だ。なおスーパーラグビーには、現在は15チームが所属、リーグ戦形式で勝敗を争っている。
勘違いされやすいのが「サンウルブズ」の中に日本代表選手も入っていることだ。このため、ラグビーにあまりなじみのない人には「?」と思われることが多い。サンウルブズは今年行われる「W杯日本大会」代表強化の一環として2016年に設立。世界の強豪チームと戦いつつ、一方で「代表選手強化」をも行っている。
代表選手はもちろん、代表まであと1歩...という選手がプレーし、代表入りするチャンスをうかがう形だ。因みにサンウルブズは、英語で「SUNWOLVES」と書く。「SUN」と「WOLVES」の 2 つの単語を組み合わせたチーム名だ。
「SUN」は日出ずる国である日本を象徴。まさに燃えあがる太陽のように、熱いパッションを持ち、新しい挑戦に立ち向かっていく力強さを表している。「WOLVES」は「オオカミの群れ」。オオカミは、仲間を守り、群れで統率をとり、組織力で獲物を捕らえるなど団結力にひいでているとされる。同じく、身体は大きくなくとも「俊敏」で「よく走る」「個人の力より組織力で強敵に挑む」という日本のプレースタイルに重ね合わせているそうだ。
よって「SUNWOLVES(サンウルブズ)」は、日本の象徴として熱く輝きながら、俊敏な動きと組織力によって、敵に襲いかかるプレーを表しているという。