東京ガスの都市生活研究所は、2019年3月に発行した都市生活レポート「あたりまえの毎日を続けるために~自宅の防犯に関する意識と実態~」の一部内容を、2019年3月7日に公表した。調査対象は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県在住の20歳以上男女1200人だ。
調査結果から、外出時に具体的な防犯対策を取っている人が少数派であることが浮き彫りとなった。
「自宅の様子が不安になることがある」のに対策率は...
まず「自宅の防犯対策を行っているか」。「あてはまる」、「ややあてはまる」と答えた人は計30.7%だったのに対し、「あてはまらない」、「あまりあてはまらない」は38.3%。防犯対策をしていない人たちの方が多い結果になった。
また、外出後に自宅の様子が不安になることはあるかの質問。「玄関の鍵のかけ忘れ」、「冷房・暖房器具の消し忘れ」、「窓の閉め忘れ」、「コンロの火の消し忘れ」の4項目で「よくある」、「たまにある」の回答合計が多い順に並べると「玄関のかぎのかけ忘れ(35.3%)」、「冷房・暖房器具の消し忘れ(31.5%)」、「窓の閉め忘れ(29.5%)」、「コンロの火の消し忘れ(21.5%)」だった。いずれも「不安になることがある」人が2~3割の計算だ。
男女差についても調べた。「外出時に自宅の様子が不安になるかどうか」の回答を男女ごとに見ると、「あてはまる」、「ややあてはまる」の合計が男性27.6%に対し、女性は37.2%と10ポイントほど高かった。女性の方が、より不安を感じていた。
では、男女問わず「外出時の自宅の様子が不安になることがある」人たちは、具体的な防犯対策を取っているのか。再度、「自宅の防犯対策を行っているか」を「外出時の自宅の様子が不安になることがある」623人に絞って尋ねた。回答の内訳は「あてはまる(9.3%)」、「ややあてはまる(25.4%)」、「どちらともいえない(29.9%)」、「あまりあてはまらない(26.2%)」、「あてはまらない(9.3%)」となっており、やはり対策を行っている人の方が少ない結果になった。