子守をしながらマッサージを受けられる――。子どもと親が「win-win」の関係を築けるファッションアイテムが誕生した。その名も、「子供が勝手にマッサージしたくなる線路Tシャツ」だ。
背中に鉄道おもちゃ「プラレール」幅に対応したレールと、「こし」、「かたみぎ」、「かたひだり」、「せぼねちゅうおう」の4駅が描いてあり、うつぶせに寝ていると子どもがプラレールを走らせ、知らず知らずのうちにマッサージしてくれる。制作者はグーグル社員の河本健氏だ。J-CASTトレンドは、Tシャツ開発の背景を本人に取材した。
気持ちよく揉んでもらうコツは「声のかけ方」
2019年3月3日、河本氏が実際にTシャツを着用し、息子にプラレールを走らせている動画をツイッターに投稿すると、瞬く間に「いいね」と「リツイート(RT)」が集まり話題になった。
開発のきっかけは、「子どもが使っている汽車のおもちゃが、凝った背中に良さそうだ」と思い、白いTシャツの背中にマジックで線路を描いたところ、予想以上に遊んでくれたことだったと取材で明かした。
「初めて思いついてツイートしたのは17年5月28日でした。当時は簡単に絵を描いただけのものでしたが、Tシャツのデザインを(ウェブサイト上に)アップすると印刷・販売してくれるサービスを見つけたので、今回きれいにデザインし直して販売開始しました」
気になる「揉まれ心地」については、
「最初は力加減が強すぎたり弱すぎたりであまり気持ちよくないのですが、(子どもに)うまく声をかけながら『こし駅とかたみぎ駅を往復する電車をお願いしまーす』などと話しているうちに背中の凝った場所を上手く揉めるようになりました」
気持ちよくなるために、リクエストの仕方を工夫することがポイントのようだ。さらに「息子は楽しんでいました。私の背中に乗るのが好きなので、それも楽しいようでした」。