「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が、2019年3月1日から全国東宝系で公開中だ。
脚本は「大ファン」公言の直木賞作家・辻村深月氏
「ドラえもん」といえば、日本はもちろんのこと、いまや世界中で愛されているキャラクターだ。映画は、本作でなんと39作目。45歳のオッサン記者は、第2作目「のび太の宇宙開拓史」から見ていた。まさに世代を超えた国民的...というか世界的アニメである。
脚本を手掛けたのは、直木賞作家の辻村深月氏。昔から「大ファンだった」ということで、脚本担当が決まったそうだ。今回の作品は「月面探査機」がとらえた謎の白い影が大ニュースになるところから始まる。のび太は、それを「月のウサギだ!」と主張するものの、ジャイアンをはじめ周りから笑われてしまう。
そこで、ドラえもんは、ひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使い、月の裏側に「ウサギ王国」を作ることになった。そんなある日、のび太の小学校に不思議な少年「ルカ」が転校してきて、なぜか一緒にウサギ王国に行くことに...。
同国に着いたのび太は、月の裏側で「エスパル」という不思議な子どもたちと出会う。すっかり意気投合したドラえもん達だったが、そのエスパルの前に謎の宇宙船が登場。エスパル達はみんな捕らえられてしまい、ドラえもん達を助けようとしたルカまでもつかまってしまう。ドラえもんとのび太一行は、果たしてルカ達を助けられるのか?
のび太の勇気、そして5人でつなぐ友情
のび太といえば、テレビアニメでは、ジャイアンやスネ夫にイジられてばかりの男の子。一方で、マドンナのしずかちゃんに思いを寄せるものの、なかなかうまくいかない...。言葉は悪いかもしれないが、ある意味「残念な男の子」である。
しかし「劇場版」のび太は、いつもひと味違う。常に、仲間のことを思いやって行動。その名参謀役としてドラえもん、そしてガキ大将ジャイアン、いつもはイヤミなスネ夫、紅一点しずかちゃんが、それぞれ大奮闘する。本作のサブタイトルも「信じる力が僕らをつなぐ」。40年来、変わらず、友情が奇跡を起こす...という感動的ストーリーとなっている。
本作はゲスト声優も豪華そのものだ。女優の広瀬アリスさん、お笑いコンビ「ロッチ」の中岡創一さんと「サバンナ」高橋茂雄さん、俳優の柳楽優弥さんと吉田鋼太郎さんが名を連ねている。
「月」を舞台にした、ドラえもん史上最大の冒険ファンタジーが、幕を開けた。