【インタビュー】4代目は「ツイッター漬け」 「1日8時間エゴサ」岩下食品社長の本音

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「物理的にエゴサしきれなくなる」環境を目指す

――エゴサを終える日は来ないのでしょうか。

岩下氏 お客様の声は、本当に仕事をしていく上での励みです。その声を経営や商品に活かす意味でも、エゴサをできる限り続けていきたいです。でも、「物理的に、エゴサしきれなくなる環境」になったら、いよいよ「ちゃんとしたエゴサ」からの卒業になると思います。例えばもし、岩下の新生姜に関するツイートが今の3倍の数になったら、とても手が回らなくなるはずです。

――では、今後はどうしていきたいですか。

岩下氏 お客様の声には常に触れていきたいです。でも、それはツイッターがすべてではない。会社としてウェブサイトやプレスリリースで情報発信し、それがユーザーに共感され、歓迎され、拡散され、新たな要望が出てくる。そこに対応した商品や企画を作り、また情報発信する...という流れや盛り上がりが、私がツイッターで直接手を出さなくても非常に大きなものになるなら理想的ですね。

――最後に、もしエゴサを始めた当初の自分に一言掛けるとしたら?

岩下氏 「信じられないだろうけど、このエゴサを続けて8年後には、数十倍の数のツイートを毎日、目にすることになるよ。しかも、それはなんと会社業績にも好影響をもたらすようになった。エゴサはこれからもずっと大変だけど、お客様への感謝の気持ちを忘れず頑張ろう」でしょうか。当初から「大変な手間をかけている」と思っていましたが、途中から「どんなことでも、誰もやらないくらい『バカ』になってやり通せば、何か形になるだろう」とう気持ちが芽生えました。「素敵なお客様に恵まれている。恩返しをしたい。喜んでもらいたい」という強い思いが「バカ」の原動力ですね(笑)。
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