洋菓子の老舗「ヨックモック」 本社で行われる「ま、フィーカ!」って?

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   洋菓子の老舗「ヨックモック」(本社=東京都千代田区)が2019年、設立50周年を迎えた。これを機に、同社では「ま、フィーカ!」と題した社内制度を月に1回、実施していくという。いったい、どんなものなのか。同社を取材した。

  • ヨックモック本社で2019年2月から開始された「ま、フィーカ!」社長室の様子。毎月1度、行われる予定だ
    ヨックモック本社で2019年2月から開始された「ま、フィーカ!」社長室の様子。毎月1度、行われる予定だ
  • ヨックモック本社で2019年2月から開始された「ま、フィーカ!」社長室の様子。毎月1度、行われる予定だ

スウェーデン版「3時のおやつ」を社内で実践

   「ヨックモック」といえば、1度は口にしたことがある人も多いだろう。代表的な菓子「シガール」は、葉巻のような形状で、中が空洞。サクサクした口触りの中に、バターの豊潤とした味わいが残る銘菓だ。洋菓子メーカーのヨックモックは2019年、日本で設立50周年。

   同本社が導入した「ま、フィーカ!」という社内制度。「フィーカ」とは、聞きなれない単語だが「ヨックモック」の社名に由来するJOKK MOKK(ヨックモック)のあるスウェーデンの慣習で、「家族や友人などとコーヒーや軽食を取りながらコミュニケーションを図る」を意味するらしい。日本でいうところの「3時のおやつ」といった感覚だ。

   同社の藤縄武士社長は「初めての社内制度」と説明した上で、

「『ま、フィーカ!』は、仕事中でも『ま、いいか!』をかけた造語です。社長室を開放し、洋菓子メーカーならではのお菓子と音楽などで、ホッと一息つける環境を整え、役職や部署間の垣根を越えたコミュニケーションから、気持ちのゆとりや仕事のパフォーマンス向上につなげていきたいと考えています」

と話した。確かに、朝から仕事を始めた場合、15時ごろは一番「眠気」が襲ってくる時間帯かもしれない。そこで甘味を取りつつ、仲間内でコミュニケーションを図る...というわけだ。

   2018年に行われた平昌五輪で大活躍した「カーリング娘」の「もぐもぐタイム」に近い発想である。

   「ま、フィーカ!」の実施概要は、

・月に1度、15時~15時半に実施(就業時間扱い)
・お菓子代は会社負担
・社長室、及び界隈にて実施
・会話内容は自由
・出入り自由、全員仕事から離れてOK

というものだ。

   取材中、社長室にズラリと並べられた洋菓子を見たり食べたりしていた若手女性社員から、

「なにこれ~、カワイイ!」
「甘いかと思ったけど、意外とそうでもない。しっかりしたバター味」
「見た目がすごいよね! 日本にはないビジュアル」

という声が聞かれた。

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